小栗小児科医院

小栗小児科医院

予防接種について

予防接種の対象年齢

ワクチン接種は感染症に罹患しても重篤な合併症を予防したり(個人予防)、周囲の人に感染を広げないこと(社会防衛)を目的に接種されます。ワクチンで予防できる病気はたくさんあります。以下の予防接種スケジュールを参考に接種を進めていきましょう。

2025年4月版 予防接種スケジュール

予防接種スケジュール
0歳の予防接種スケジュール

初めての予防接種のご希望がありましたら、医院までまずお電話をください。

不活化ワクチン・トキソイドについて

不活化ワクチンやトキソイドは病原性を取り除いたワクチンでワクチン自体に感染性はない安全なワクチンといえます。このワクチンにはアジュバントという免疫細胞をワクチン周囲に呼び込むための炎症を誘導する物質が入っています。そのため不活化ワクチンを接種した部位は炎症により赤くなる副反応がみられます。赤くなったら冷していただければよいです。腫れ過ぎた場合はステロイド外用剤を塗布することもあります。炎症反応がつよく出ると接種した当日から翌日に発熱してきます。ただし12時間から24時間で解熱しますし、発熱以外の症状がなくいつも通り元気にすごしていれば心配ありません。

生ワクチンについて

生ワクチンは弱毒化した生きたウイルスをワクチンとして接種することで軽くウイルスに感染して免疫を得るイメージです。ですので接種1〜2週間後に微熱がでたり、特有の症状が軽くでたりすることがありますが、無症状で終わることがほとんどです。アジュバントが入っていないので接種部位は腫れにくいのも特徴です。免疫不全の方や妊婦さんは接種できません。免疫グロブリン注射後は数ヶ月あけないといけない場合があります。

5種混合ワクチンについて

2024年4月1日から、4種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの混合ワクチン)とHib(ヒブワクチン)が一体化した5種混合ワクチンが、生後2か月の赤ちゃんの定期接種ワクチンとして接種開始になりました。

20価肺炎球菌ワクチンについて

2024年10月1日から20価肺炎球菌ワクチンの接種が開始されました。 今までワクチンに入っていた13価の血清型に加え7種類の型(8, 10A, 11A, 12F, 15B, 22F, 33F)が追加されたワクチンとなっています。 ワクチンスケジュールは、これまでと同様です。

Hibワクチンについて

Hibとはインフルエンザ菌b型のことで、口や鼻などから吸いこむことで 感染します。
Hibに感染すると肺炎、細菌性髄膜炎、菌血症、喉頭蓋炎などの重症Hib感染症を引き起こすことがあります。Hibワクチンを接種することで、体のなかにHibへの抵抗力(免疫)ができ、乳幼児期はほぼ100%重症のHib感染症を防ぐことができます。さらに免疫をつけることで、周囲への感染の広がりをふせぐことができます。

小児用肺炎球菌ワクチンについて

子どもの多くは鼻やのどに肺炎球菌をもっています。体が弱ったりしたときに、肺炎、細菌性髄膜炎や菌血症などの重症の肺炎球菌感染症をひきおこします。
子どもに重い病気をおこしやすい肺炎球菌の感染を防ぐのが、小児の肺炎球菌ワクチンです。
肺炎球菌ワクチンを接種することで、90%の重症肺炎球菌感染症を予防することができ、体のなかに肺炎球菌への抵抗力(免疫)ができます。

DPT-IPVワクチン(百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオ混合ワクチン)について

・百日せきは、せきが長く続くことが特徴の急性気道感染症です。特有の痙攣性の咳発作を起こし乳児期早期に罹患すると重症化しやすいためワクチン接種により感染予防を行います。散発的な地域流行がみられます。

・ジフテリアは主に飛沫によりヒトからヒトへ感染します。ジフテリアは最初は発熱、のどの痛み、物が飲み込みにくい、声がかれるなどの症状が認められます。2-3日の間にジフテリア毒素の働きによって喉が偽膜と呼ばれる厚い灰白色の層となり、この偽膜が広がると気道がふさがれて息ができなくなることがあります。また、ジフテリア毒素が血液とともに離れた臓器まで運ばれて、心臓や神経の病気(合併症)を起こすことが知られています。国内報告は20年以上ありませんが海外では散発的な流行があります。

・破傷風は、土のなかにいる破傷風菌が傷口から入り感染し、感染進行すると末梢神経軸索内で抑制性の神経伝達を起こし脱抑制により末梢運動神経、脳神経、交感神経の過活動を起こすことで破傷風の臨床症状(筋強直、けいれん、発汗、頻脈)が出現します。呼吸不全症状により呼吸管理が必要になることもあります。

・ポリオは、脊髄性小児麻痺といわれ1980年代から国内発生はなく世界的な根絶を目指していますが未だ海外で散発的に発生している病気です。便を通じて感染し、重症化すると麻痺症状を起こします。成人はより重症化するため注意が必要です。特異的な治療法はなく対症療法が中心となるため流行防止のためにポリオワクチン接種が有効です。

これらのワクチンは百日せきワクチン、破傷風トキソイド、不活化ポリオワクチン、Hibワクチンと組み合わせた五種混合ワクチン(DPT-IPV)接種として行われています。五種混合ワクチンを接種することで、体のなかに百日せき・ジフテリア・ 破傷風・ポリオ、Hibへの抵抗力(免疫)ができます。第2期ではジフテリア破傷風混合ワクチンとして1回接種します。第2期の接種は、小学5年生~中学1年生(11~12歳)なので忘れないようにしましょう。

B型肝炎ワクチンについて

2016年よりB型肝炎ウイルスワクチンの定期接種は始まりました。生後2ヶ月の乳児から接種をし始め合計3回不活化ワクチンを接種します。定期接種以前は母子垂直感染以外に唾液や湿潤皮膚面など体液を介した保育園での集団水平感染の報告がありました。また定期接種化に至った背景として、世界的に93%の国が定期接種化になっていたという理由もありました。

ロタワクチン(飲むワクチン)について

2011年からロタウイルスワクチンは定期接種となっています。ロタウイルスは冬季に流行する重症胃腸炎の原因です。白色便性の水様便、嘔吐、発熱、脱水、けいれん、脳症を引き起こし入院治療が必要になることもあります。予防方法はワクチン接種で2回又は3回経口接種します。

結核ワクチンについて

乳幼児は結核への抵抗力が弱いため重症化することがあります。BCGワクチンにより予防します。

麻しん・風しんワクチンについて

麻しんは重症化しやすく、空気感染するうつりやすい病気で、一人がかかると、 家族やまわりの人たちに広がってしまうこともあります。また、妊娠中の女性が風しんにかかると「先天性風しん症候群」という重大な障害(心臓、眼、聴力)を持って胎児が産まれます。海外から持ち込まれることもあります。1歳から受けるワクチンです

水痘ワクチンについて

水痘は空気感染する水痘ウイルスによる感染症で一人がかかると家族やまわりの人たちに広がってしまうこともあります。
水痘ワクチンを1回接種すると水痘にかかることはあるものの重症 になることはほとんどなくなり、2回接種すれば、水痘にかかることもほとんどなくなるといわれています。
このワクチンは1歳になってから接種し始めます。

日本脳炎ワクチンについて

主にコガタアカイエカを媒介した日本脳炎ウイルスによっておこるウイルス感染症で、重篤な急性脳炎を起こします。不活化ワクチンを4回接種します。2005年5月30日以降、日本脳炎ワクチンに重大な副反応の可能性があるため積極的勧奨が中止されていましたが、2009年6月以降乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンに変更、再開されました。

子宮頸がんワクチンについて

2023年4月から子宮頸がんワクチンのシルガード9は12歳(小学校6年生)から16歳の女子を対象として定期接種可能となりました。9価ワクチンは子宮頸がんおよび前癌病変を起こす各HPV型の感染を広く予防します。ワクチン接種により子宮頸がんを予防でき、日本産婦人科学会、日本小児科学会からも接種奨励の提言がなされています。

任意接種について

その他、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン、インフルエンザワクチンを当院で接種できます。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜワクチン)について

おたふくかぜはムンプスウイルスの飛沫感染により感染が成立します。主要症状は両側の耳下腺の腫脹で、境界不鮮明で均一なやわらかい痛みを伴った腫脹を示します。
年長児や成人が罹患すると、症状が著明で合併症の頻度が高くなります。合併症で最も多いのは無菌性髄膜炎で、診断される頻度は1~10%です。頻度は少ないですが、他に難聴、脳炎、膵炎などがあります。男性では精巣炎、女性では卵巣炎を合併することもあります。特に難聴合併への注意が必要ですので、ワクチン予防をお勧めしています。

インフルエンザワクチンについて

インフルエンザは乳幼児・高齢者にとっては重症になりやすい病気です。インフルエンザは小児科の冬季入院の原因になり、重症の場合には脳症になることもあります(インフルエンザ脳症の頻度は小児インフルエンザ患者の数万人に一人といわれています)。ワクチンによる積極的な予防が勧められます。不活化ワクチンによる予防効果は小児では60%といわれています。乳幼児のインフルエンザ予防には家族内感染を防ぐことが最も大切で、家族全員がワクチンを接種したほうがいいでしょう。

インフルエンザワクチン接種希望の方へ

【インフルエンザワクチン接種のお知らせ】

流行の2~3ヶ月前に免疫をつけておくことが理想です。
接種開始日についてはお知らせページで随時更新いたします。

接種希望日に時間予約し受診ください。
不活化インフルエンザワクチン(注射ワクチン)の接種回数は6ヶ月〜13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種です。
13歳未満のお子様は初回から2−4週間あけて2回目を接種ください。
経鼻生インフルエンザワクチンは2歳以上18歳までのお子様が対象です。接種回数は年齢にかかわらず1回のみです。

【インフルエンザ生ワクチンについて】

フルミストというインフルエンザの経鼻生ワクチンも2024年度から接種可能になり選択肢が増えました。
フルミストは粘膜の表面に直接免疫を成立させ、気道分泌型IgA抗体を誘導することにより効果を発現します。
CDCガイドラインでは接種後2週間でワクチンの効果が得られるとされています。
痛みのないワクチンで助成券も使用できますので、お気軽にお声がけください。

※経鼻生ワクチンでは他のワクチンとの間に接種間隔を空ける必要はありませんので、他のワクチンの接種歴・接種予定にかかわらず接種いただけます。

【喘息患者の方への接種について】

本邦の添付文書上では重度の喘息を有する者又は喘鳴の症状を呈する者における接種には注意が必要とされています。
当院では今年度は過去一年以内に喘息発作を起こしておられない方に関しては接種可能といたします。一年以内に喘息発作を起こしておられる方には従来通りの不活化ワクチンの接種をお勧めいたします。ご注意ください。

【ワクチン接種ができない人】

2歳未満、19歳以上の方
卵白やその他のワクチン成分に対して重度のアレルギーやアナフィラキシーの既往がある方
アスピリン服用中の方
免疫を低下させる疾患やステロイド・免疫抑制剤の内服により免疫が著しく低下している方、または免疫力が著しく低下している人と同居している方
明らかな熱(37.5度以上)がある方
重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
妊娠していることが明らかな方
重度の喘息を持っている方

【フルミストの副反応】

ワクチン接種後にくしゃみが出たり、喉に垂れたりすることがあります(飲み込んでも特に問題ありません)。
30~40%の人で接種後3日~7日までに鼻汁・鼻閉・咽頭痛・咳などの感冒症状が、1-2%の人で発熱が出ることがあります。

【フルミストのメリット】

鼻腔内に噴霧に適した濃度・成分調整された薬液を噴霧するため痛くありません。
インフルエンザの感染経路である鼻咽頭で免疫が作られるため、高い発症予防効果が得られます。
予防接種のインフルエンザ株と異なる株が流行した際にも、皮下注射のワクチンと異なりワクチンの効果が期待できます。
ワクチンの効果は1年くらい持続します。
12歳以下のお子様でも年1回の接種でよいとされています。

【フルミストのデメリット】

30~40%の人で接種後3日~7日までに鼻汁・鼻閉・咽頭痛・咳などの感冒症状が出ることがあります。
接種年齢に制限があります。

診療時間

受付時間/
診療時間
日祝
一般診療
8:50〜12:00/
9:00~12:00
健診・予防接種
13:50〜15:00/
14:00~15:00
一般診療
15:00~17:30/
15:00~18:00
  • 受付時間は8:50〜12:00、13:50〜17:30です。
  • 日曜・祝日は休診です。
  • 14:00~15:00は健診・予防接種のみ行っております。
    午後の一般診療は15:00より開始いたします。
  • 休診内容が変更になる場合がございます。
    詳しくは「診療時間の変更」をご確認ください。

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